一般社団法人日本心身医学会
      理事長 須藤信行

心身医学の発展が、社会全体の健康増進に繋がることを強く信じております。

このたび、日本心身医学会の理事長を拝命いたしました須藤と申します。まずは、歴代の理事長の皆様、特に福土前理事長に対し、深く感謝申し上げます。歴代の理事長の皆様が築かれてきた堅実な基盤と、その卓越した指導力により、今日の日本心身医学会が存在することを改めて深く実感しております。諸先輩方の尽力に心から敬意を表しますとともに、その意志を受け継ぎ、さらなる発展を目指して邁進してまいる所存です。

近年、心身医学の研究領域は飛躍的な進展を遂げております。心身相関や臓器間連関といったテーマに対する理解が深まりつつあり、これにより心身医学が医療の中でますます重要な位置を占めるようになっております。例えば、ストレスが心身の健康面に与える影響や、その病態メカニズムの解明が進んでおります。これらの新たな知見は、診療の質を高めるために不可欠であり、医療現場における実践への応用が強く期待されています。

福土前理事長のもとで推進された専門医制度の充実は、心療内科の臨床を支える礎となっておりますが、
今後さらにこの制度を確立していくことが必要です。加えて、診療ガイドラインの改定も重要な課題と
して認識しております。

また、若手研究者の育成や国際的な連携強化に注力し、学会が国内外においてより一層の存在感を示す
ことができるよう努めてまいります。これにより、心身医学の発展が、社会全体の健康増進に繋がるこ
とを強く信じております。

日本心身医学会が、今後も社会の要請にしっかりと応え、心身医学の発展と国民の健康増進に貢献でき
るよう、学術的活動や普及啓発活動、国際的情報発信に積極的に取り組んでまいります。
今後とも皆さまのご支援の程をよろしくお願い申し上げます。


日本心身医学会理事長
須藤 信行